【自治会長さんに託された「地域の主役」~防災教室②(5年)】

先週の金曜日に行われた「もしもに備える防災教室」の続報をお伝えします。今年度は「地域とともにある学校」の姿を目指して、自治会長さんをゲストティーチャーとしてお招きしました。

そのねらいは、地域の行事が少なくなっている中、自治会長さんに子どもたちの姿を見ていただいたり、声を掛けていただいたりすること、そして子どもたちの地域防災についての討議に参加し、地域住民の代表としてアドバイスをいただくことです。

まずは、タブレット端末で「重ねるハザードマップ」を使って、自分の居住地の地形や浸水被害予測を確認しました。最悪の場合、3~5m浸水する可能性がある地域もあり、驚きを隠せませんでした。9月の水害を想定した垂直避難の訓練の時には、その必要性を実感できなかった子ども達も、地域の実情を知ることができました。また、電子媒体のハザードマップなので、祖父母宅や旅行先での避難場所も確認可能です。自治会長さんに近辺の地形の特徴も教えてもらいました。

その後、自治会別にグループを作り、地域の一員として自分たちにできること等を熱心に討議しました。自治会長さんからは、様々なアドバイスをいただきました。

自治会によっては避難場所に指定されている中小学校が遠いから、浸水時にはより高いところに避難する等、自分で考えて行動する力をつけること。

水害時には荷物が重すぎては持っていけないから、準備する優先順位を考えること。

日中など、家族がバラバラの時に被災した時の避難行動を考えておくこと。

近所の高齢者、スムーズに歩けない等の障がいのある人、赤ちゃんのいる家庭等、普段から近所の人に関心をもち、助け合ったり声を掛け合ったりすることが大切であること。

自治会長さんを交えての討議は大変充実したものとなりました。

最後に自治会長さんから「地域の主役」として、地域を守り支えることを託されました。「地域の立派な一員」として期待されていることが分かりました。嬉しいことですね。

自治会長さん、本当にありがとうございました。